2次元と3次元の話

寒い日が続いていますがみなさんお元気ですか?
さて、今日は2次元と3次元の話をば、少し。

今日、スマホが生活に欠かせないものとなっているせいか、写真から模写をする人も増えてきました。
風景写真を撮った後で写真を元に描いたり、どこかで見つけてきた写真を絵にする、などです。
つまり立体(3次元)からではなく平面(2次元)を写すことが多くなってきました。
スマホでは描きたい対象の拡大などもすぐ出来て、細部まで見られる様になり、便利になりましたね。
ですが描く時の注意点もあります。
それは一眼で見たものと二眼で見たものでは見え方が違う、ということや、
立体を平面にするときは、ちょっと嘘をつくと空間表現が上手くゆく、という様なことです。

時々デッサン力があるはずの人に本物のレンガ(3次元)を描かせると信じられないほど描けないことがありますが
これはまさに写真からのみ描いていた人の特徴じゃないかと、最近感じています。
実は写真からそのままを写すのって2次元から2次元へ写すだけですから簡単なんですね。
ただ、知ってて欲しいのはそこには問題があるということ。
詳しくは省きますが、2次元(写真)から2次元(絵)にする場合にも3次元(立体)のことを考えて欲しい。
もちろん、そんなことは無視しても良い時もあるし、必要ないなら構いません。
これはあくまで基本の話ですので、そういう気持ちで読んでくださいね。
まぁとにかく、2次元(写真)から2次元(絵)へ写す時も、3次元(立体)から2次元(絵)に写す時も
注意点を学んでると納得で嘘がつけますし、パニクらなくて済みます。

で、今日は少しこの話にも関連しているかな?と思う
デビット・ホックニー著「秘密の知識:巨匠も用いた知られざる技術の解明」を紹介です。

この本は巨匠たち(カラヴァッジョ、デューラー、ベラスケスやダ・ヴィンチ、アングルなど)がどうやって絵を描いていたかが書かれており、本が出た当時は読んだ人全員がその方法に驚き、世界中でセンセーショナルを起こしたとか。
簡単に言うと、巨匠も当時のカメラみたいなもの使って対象物の影なぞったり反転させたりして描いてたんだけど
絵の中で辻褄が合わなくかるからあーしてこーしてしてたんですよ、、、
みたいなことが書いてあります。(雑な説明です、、なぜなら私、一気に読むともったいないし楽しみたいから、ちまちまニヤニヤ読んでいてまだ全部読んでいない)
でもちょっと読み進めるとサスペンスみたいなワクワクもあり、絵もとても綺麗、おまけに秘密が描いてあるって言うのだから、この本に触れる機会があれば読むしかない!

というわけで、今日はこの辺で。
なんだか中途半端なブログになってしまいましたが、この先はアトリエ・オンジール美術教室へどうぞ〜!

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